ACW - NNNavi(エヌエヌナビ)第2回


コロナをきっかけに、働き方に関する様々な常識が覆りました(3密NG、リモートワークの利点、オンライン活用のメリット…)
これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか?
ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、
提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください!

前回は、今後の働く環境の変化について4つのフレーム(施策)で説明させていただきました。

今回はその中で最初に取り組まなければならないテーマ『0.まずは出社できるためのコロナ対策』について、事例を取り上げます。

「第1回 新型コロナによる働く環境の変化は?」の詳細はこちら



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  • 創意工夫でWithコロナ対策に取り組む


     株式会社コクヨロジテムの事例を紹介させていただきます。
    コクヨロジテムは、商品の保管、配送、納品、引っ越し、アフターサービス等のサービスを提供しています。
     配送センターは全国に19カ所ありますが、ものを扱う業務の特性上在宅勤務は困難です。それぞれのセンターが創意と工夫でWithコロナ対策に取り組んでいます。
     なお、ご紹介する事例は、あくまで緊急時の時限的対策例として参考にしていただけると幸いです。


    Withコロナクイックの設問より


     特に苦労した点は、どうしても密になってしまうこと。対人距離を保つ工夫や、飛沫を防ぐために仕切る工夫をしたことです。
    「Withコロナクイック」の設問③、④に該当します。
     設問③ 執務スペースでは、対人距離を保てるようなデスクレイアウト、着席ルールを設定している
     設問④ 執務スペースでは、飛沫を防ぐために仕切りを立てる等の工夫がされている


    新型コロナ対策オフィスチェックシート『Withコロナ クイック』の詳細はこちら


    【Case1】『着席位置を離す対策』

    (a)島型対向デスクでしたが、対面と隣は椅子を撤去し、斜め対向在席でワークしています。また、右奥は元ミーティングテーブルでしたが、スタンド式パーティションで仕切り、執務席(会議テーブル利用)に変更しています(岡山配送センター)
    (b)狭いスペースため、仕切りを立てると風通しが悪くなります。社員は事務所内では対面で着席しないことで2m以上の距離を確保しています。パートナー会社の駐在者は、自宅が近いので在宅勤務としていただき、帳票の受け渡し時のみ来社して、事務所の外で渡すなど工夫しています(京滋配送センター)



    <コメント>
      ・日本のオフィスは島型対向式のレイアウトが圧倒的に多い状況です。
       2m程度離す工夫としては<対面斜め配置の着席ルール>が最も取り組みやすいルールとなります。
      ・誤って着席しないよう、椅子の撤去や×マークを付けるなどの配慮が必要です。

    【Case2】『会議室など共用空間を執務スペースにする対策』

    (c)会議室を転用して事務所にしています。会議テーブルを密にならないよう配置しています(首都圏配送センター)
    (d)会議室を事務所に転用しています。対面にならないよう壁に向かって会議テーブルを配置しています(中部配送センター)



    <コメント>
      ・会議室の転用も有効な策です。会議はオンラインとなり、密な会議は当面禁止されるでしょう。

    【Case3】『デスクの前・左右を仕切る対策』

    (e)デスクの仕切りはプラスチック製ダンボールを利用しています。ブックスタンドや養生テープで倒れないよう固定しています(写真二枚目)角はRにカットして、怪我しないよう工夫しています(写真三枚目)(滋賀配送センター)
    (f)座った状態で対面の相手が見えない高さを想定し、仕切りは630mmの高さに設定しています。対面用仕切りをW1200*H630でカットし作成、横仕切りを折り曲げ、高さH630にして、対面用仕切りとテープで固定、上から見て「Hの形」にしています。ちなみに9座席分の材料は、プラスチック製ダンボール(W900*H1800)8枚 、養生テープ、 巻き尺(サイズ図る用)で、製作時間は約40分だったそうです(埼玉配送センター)
    (g)デスク前面及びサイド面に仕切りを設置しました。仕切りは養生シートの青ベニヤを利用しています。前面はデスクトップパネルに取り付け、隣同士のところは立木で固定しています(三重配送センター)



    <コメント>
      ・着席位置を2m以上離すことのできない場合、デスク前面、サイド面に仕切りを設置する必要があります。
      ・飛沫を防ぐためにデスクトップから450mm程度以上の高さが必要となります。

    【Case4】『デスクの前・左右を仕切る対策 前方を見える化』

    (i)仕切りの一部を切り取り、透明シートを貼りコミュニケーションしやすくしています(新千葉配送センター)
    (j)デスクの仕切りは、デスクマットを活用しています。外枠にカットしたエアセル(エアキャップ)を両面テ-プで貼付け補強し、パーティションの安定脚を取り付けてデスク前に設置しています(九州配送センター)



    <コメント>
      ・仕切りを透明にすると、圧迫感が無くなり、コミュニケーションしやすくなります。
      ・仕切りは除菌シートなどでお掃除しやすい素材が適しています。

    【Case5】『受付を仕切る対策』

    (k)受付を抗菌テーブルクロスで遮断しています。カーテンレールを天井に取付け、ダブルクリップでシートを吊っています(伊那配送センター)
    (l)受付は透明テーブルクロスと竹を活用して仕切っています(藤原配送センター)
    (m)出入口付近の受付を透明シートで遮断しています。材料は、テーブルクロス(透明)、養生テープ、透明なガムテープ、綴り紐、棒(園芸用支柱など)などです(滋賀配送センター)



    <コメント>
      ・受付では、資料などの受け渡しをスムーズにするため、カウンター天板上部を空ける必要があります。
      ※燃えやすい材料が多いので火気には十分注意しましょう。

     以上、コクヨロジテムの事例を紹介させていただきました。これからも事例やトピックなど紹介していきたいと思います。
    皆さまからの情報やご意見・ご感想を、ぜひ下のアンケートからお寄せください。お待ちしております。

    今回ご紹介の事例は、解決策提案シートにも反映しておりますのであわせてご確認、ご活用ください


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     今後もこちらのページで、様々なソリューションや参考情報をご紹介する予定です。
    お客様提案時の一助にしていただければ幸いです。

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