ACW - NNNavi(エヌエヌナビ)第8回


コロナをきっかけに、働き方に関する様々な常識が覆りました(3密NG、リモートワークの利点、オンライン活用のメリット…)
これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか?
ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、
提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください!
第8回 オフィス事例から見るWithコロナ対策 「レイアウト編」 2020/7/20


 今回は、コクヨ霞が関オフィスの『0.まずは出社できるためのオフィスづくり』の取組み事例を、 2回に分けて(今回は動線・距離・密度などレイアウトの対策を中心に)ご紹介します。次々回以降では、運用面についてご紹介する予定です。

 コクヨ株式会社では、オフィス運営ガイドラインとして、以下の大方針が定められています(7月6日現在)
  ①安全確保のガイドラインの策定と運用
   ・フィジカルディスタンスを確保する(オフィス内、現場、外出、出社、帰宅… など)
   ・オフィス内の飛沫感染対策の実施
  ②働く場所の柔軟化
   ・オフィスワークと効率的なリモートワークを、バランスを取りながら、在席率50%以下を目指す
   ・コミュニケーションは目的に応じてバーチャル(Web)とリアルを上手に使い分け
  ③働く時間の柔軟化
   ・時差出勤で満員電車回避など安全確保の工夫
   ・時間制約のある業務の見極めと手直し着手(来客受付対応は10~16時、お客様相談室は7月より9~16時に)



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  • 短期・中長期の視点


     霞が関オフィスでは、今回まずは短期視点として感染拡大に対処・阻止することを目指しています。ただし、引き続き中長期的視点での見直しも必要になると考えています。



    在席率と席数の設定


     霞が関オフィスは、床面積約800坪に、コクヨマーケティング(株)、コクヨ(株)、コクヨ&パートナーズ(株)併せて470名以上が在籍しています。 コロナ以前、執務エリアの席数は356席ありましたが、今回50%以下の在席率をめざすため、席数は約50%程度削減しました。
     また、従来営業職と企画職は月ごとに席が変わるグループアドレス制としていましたが、今回より完全フリーアドレス制としました。 これは席数が大幅に減るため、グループで切り分けることは困難になったからです。


    感染拡大に対処・阻止する5つの基本方針


     以下、感染拡大に対処・阻止する5つの基本方針に紐づけてご紹介していきます。


    コクヨが提案する「感染拡大に対処・阻止する5つの基本方針」


    1.主要動線の通路幅は2m確保し、右側通行としました(動線・距離)
     まずは、フィジカルディスタンスを確保し、人と人が出会う頻度を下げるため、以下のような見直しを行いました。



    方向性がわかる(右側通行)ように床を貼り分けました


    2.社員用出入口は別々に設定し、それぞれ3箇所としました(動線・距離)
     出入口で人同士が交錯しないよう、入口、出口の専用としました。



    社員用の出入口はそれぞれ3箇所としました


    3.執務エリア内は、席と席の間を2m以上確保しました(距離・密度)
     執務エリアの内部はかなり密な状態でした。センターの固定席を中心に通路側のテーブル、窓側のソロワークブースに十分距離が確保できるよう見直しました。



                           左(手前から奥)が固定席、右がテーブル席 その右はメイン通路


    4.利用頻度の高い複合機のコーナーは立ち位置を決め、人が集まらない様にしました(動線・距離・密度)
     複合機周辺の密を防ぐため、立ち位置を床に記し、利用者がいる際は近づかないよう工夫しました。



    立ち位置のサイン(待つ位置も決まっている)


    5.内務者(固定席)に営業マンなど人が近づきすぎないよう床のサイン等で工夫しました(距離)
     まずは、フィジカルディスタンスを確保し、人と人が出会う頻度を下げるため、以下のような見直しを行いました。



    距離を保って依頼・相談する


    6.オンライン会議などソロワーク支援の場を充実しました(距離・密度)
     コロナ以前はコミュニケーションのしやすさをメインにレイアウトしていましたが、今回はソロワーク中心のレイアウトとしました。




    7.ミーティングエリア(Kスタ)は4ブロックに縮小しました(距離・密度)
     ミーティングエリアは以前9ブロックありました。また椅子、テーブルは可動式で人数や用途に応じて組み替えていました。
    今回は、4ブロックに減らし少人数制(2m開ける)とし利用時間は最大60分としました。 また、レイアウト変更は禁止としました。予約についてはこれまで通り当日の予約制としました。


                           2ブロックを1ブロックにし、密を回避


    今回は、感染拡大に対処・阻止する5つの基本方針の内、動線、距離、密度を中心にレイアウトによる対策についてお話ししました。
    次々回以降では、運用面のお話もさせていただく予定です。ご期待ください。


     これからも様々な情報をお届けしたいと思います。
    会員様からのお声もお待ちしておりますので、ぜひ下のアンケートからご意見・ご感想をお寄せください。
    ありがとうございました。

    今回ご紹介の事例は、解決策提案シートにも反映しておりますのであわせてご確認、ご活用ください。


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    また、こちらのお客様への提案ツール『NNナビチラシ』もぜひご活用ください。


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