ACW - NNNavi(エヌエヌナビ)第10回


コロナをきっかけに、働き方に関する様々な常識が覆りました(3密NG、リモートワークの利点、オンライン活用のメリット…)
これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか?
ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、
提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください!
第10回 オフィス事例から見るWithコロナ対策「運用編」 2020/8/3


 コクヨ霞が関オフィスの『0.まずは出社できるためのオフィスづくり』の取組み事例の続編です。
前回は、動線、距離、密度の視点を軸に、主にレイアウトの対策をご紹介しましたが、
今回は、主に運用面の対策についてご紹介します。



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  • 感染拡大に対処・阻止する5つの基本方針


     感染拡大に対処・阻止する5つの基本方針のおさらいです。


     今回は、従業員の消毒など、1人1人の衛生管理について運用面から見ていきたいと思います。


    1. 「Withコロナドック(仮称)」の設置・運用【試行中】(③衛生)


     新たな試みとして、従業員の入口付近に「Withコロナドック(仮称)」を設置しました。
    ここでは、衛生面に関する用品を集中して設置、管理しています。
     まず、従業員が出社時に体温とマスク着用をサーマルカメラでセルフチェックし、
    必要な衛生用品1日分を手に取ります(1日分の紙製使い捨てデスクマット、1日分の除菌シート、1日分のゴミ袋など)。
    そして、今日1日のあんしん確保のためのクリーン行動を従業員一人一人が行うというものです。
     退社時には廃棄して帰ります。1日の過ごし方はパネルで掲示しています。

    今までの課題として、
     ①いろんな場所に除菌シートをばらまいて置いておいても利用率は極めて低い
     ②運用管理上もある無しチェックと補給に大きな手間がかかる
    ということがありました。

    1日分をまとめて出社時に手に取る効果は、
     1. いちいち除菌シートを取りに行ったり、ゴミを捨てにいったりする手間が省ける
     2. 手間いらずのため、クリーン行動がより実行されやすい
     3. 余計な行動が減ることで、接触機会を減らすことができる
    などです。更には管理上も大きな手間がかかりません。
    ※「Withコロナドック(仮称)」については、この試行後に、お客様に導入提案いただけるよう準備中です。
     改めてご案内させていただきます。


    1日の過ごし方です。わかりやすく掲示しています。


    「Withコロナドック(仮称)」です。サーマルカメラ、消毒液、1日分のあんしん用品をセットしています。


    1日の行動パターン例です。ぜひ動画をご覧ください(2分40秒)。



     Withコロナドックのメリットは、
      1.ワーカーにとってわかりやすいこと(出社時にすぐに目に入る)
      2.管理しやすく、手間いらず、なこと(分散していないので、補給の手間が減る)
      3.一人一人の意識向上で、より感染予防が確かなものになる
     ところにあります。
    今後、実際の利用状況を見ながら、更にブラッシュアップしていきたいと考えています。


    2. 会議室の運用(①距離、②密度、③換気、④非接触/遮断)


     会議室の利用に関し、コクヨでは原則以下のルールとしました。
     ・執務エリアと同様に横・対面で2m程度の距離が確保できる部屋であること(①距離)
     ・元の利用人数を半分にして3人以下になる部屋は閉鎖(②密度)


     上記に基づき、霞が関オフィスでは従来の会議室の運用を見直しました。結果、下記の3パターンとしました。
    また、共通で利用時間は60分(来客は60分ごとに休憩)を上限とし、ドアは常時開放としました。
    サインを設置し利用ルールが簡単に伝わるようにしました。


    <会議室ごとの運用>

    会議室利用ルールに基づき、人数や用途を見直しました。


    元の会議室は3つの用途に運用を見直しました。


    来客専用の会議室「Sync 01」(A)斜め対向席で6名まで利用可

    各室には利用方法のサインが掲示されています。着席できない場所はサインで知らせています。

    来客専用会議室は60分ごとに休憩がルール、全ての会議室は常時ドア開放がルールです。


    来客専用の会議室「Sync 02」(A)斜め対向席で5名まで利用可

    入口のドアハンドルにはアタッチメントを取り付け、直接手を触れなくても肘で開閉できるようにしました。


    来客優先の会議室「EN」(A)

    元々セミナールームでしたが、セミナーはWebセミナーに移行しているため、10名以内の来客優先会議室としました。


    来客専用の会議室「Sync Living」(A)斜め対向席で3名まで利用可

    こちらはドアの無いオープンな部屋です(一部スクリーン)。


    「Sync03」(B)オンラインミーティング専用に用途転換しました。2名まで利用可

    アクリル仕切り板を設置し、飛沫を防ぐと同時に音もある程度遮断します。

    利用時間は60分までとしています。


    狭く対面距離の確保できない面談室(C)は、利用禁止としました。


    今回会議室については、レイアウトや什器の変更は行わず、運用面を大幅に見直しました。
    これからもコクヨのライブオフィスは、PDCAを回しながら、適宜見直していくことになります。
     また、今後は中長期的な視点に立ち、会議室の意味と目的(何のために)を再整理し、適正な数、広さ、設えを
    検討していくことになると思います。引き続き、情報発信していきますので、ご期待ください。


     これからも様々な情報をお届けしたいと思います。
    会員様からのお声もお待ちしておりますので、ぜひ下のアンケートからご意見・ご感想をお寄せください。
    ありがとうございました。

    今回ご紹介の事例のうち会議室の運用については、解決策提案シートにも反映しておりますのであわせてご確認、ご活用ください。


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    また、こちらのお客様への提案ツール『NNナビチラシ』もぜひご活用ください。


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