コロナをきっかけに、働き方に関する様々な常識が覆りました(3密NG、リモートワークの利点、オンライン活用のメリット…)。
これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか?
ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、
提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください!
第25回 働き方の変化とオフィスの役割 2021/4/14
※本稿は、『WORK VIEW2021 ―ポストパンデミックの仕事観―』コクヨ(株)ワークスタイル研究所(2021年1月)より
引用転載しております。『WORK VIEW2021 ―ポストパンデミックの仕事観―』では、約6,000名のワーカーの意識調査を
行っています。今回はその中から「働く場への意識」について、抜粋してお届けします。
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-------------------------------------------- <CONTENTS> ---------------------------------------------------
【Q1】在宅勤務実施者の、オフィスの利用目的は?
【Q2】在宅勤務実施なし者の、オフィスの利用目的は?
【Q3】自宅とオフィス、それぞれで行いたい活動は?
【Q4】仕事充足度が高いのは、どちらのタイプ?
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【Q1】在宅勤務実施者の、オフィスの利用目的は?
【A1】感情や所作も重要となるコミュニケーション
在宅勤務実施者のオフィスの利用目的の上位は、
「同僚や顧客などとの雑談」、「面談・相談」、「意思決定を必要とする会議」となりました。
いずれもコミュニケーション活動となっています。また、これらのコミュニケーションは、言葉だけでなく
感情や所作も含めたリアルなコミュニケーションといえます。
在宅勤務実施者のオフィスの利用目的(N3,096)
【Q2】在宅勤務実施なし者の、オフィスの利用目的は?
【A2】個人作業
在宅勤務実施なし者のオフィスの利用目的の上位は、
「資料作成」、「メール処理・事務作業」と、個人作業が中心となりました。
在宅勤務実施なし者のオフィスの利用目的(N1,548)
【Q3】自宅とオフィス、それぞれで行いたい活動は?
【A3】自宅では個人作業、オフィスではコミュニケーション
自宅で行いたい活動の上位は、
「メール処理・事務作業」、「一人で思考・発想」、「資料作成」の個人作業となりました。
オフィスで行いたい活動の上位は、
「同僚や顧客などとの雑談」、「面談・相談」、「同僚や顧客への情報共有」のコミュニケーション活動となりました。
自宅、オフィス、サードプレイスと、働く場を自由に選択できるこれからの働き方におけるオフィスの役割は、
コミュニケーションが中心(特に言葉以外の感情や所作もともなうやり取り)となりそうです。
自宅とオフィス、それぞれで行いたい活動(N6,192)
【Q4】仕事体験の充足度が高いのは?
【A4】在宅勤務実施ワーカー
仕事体験の充足度を、3タイプのワーカーで比較しています。
①コロナ禍前からリモートワーク(在宅勤務)実施ワーカー、
②コロナ禍でリモートワークを始めたワーカー、
③リモートワーク未経験者 の3タイプです。
在宅勤務実施者の方が、全ての項目において充足度が高いという結果になりました。
リモートワークが体験充足度に与える影響(N6,192)
また、ペーパーレス対応、自律的行動、会議、新規への取組み、経営方針の共有についても、在宅勤務実施者が、
未実施者より充足度が高くなっています。
在宅勤務実施(週1日以上)者―在宅勤務未実施者の充足度ポイント差
在宅勤務は今後も普及していくことでしょう。
在宅勤務に適した仕事、オフィスでしかできない仕事、うまく使い分けていく必要がありそうです。
思考や資料作成など個人でこもりたいときは自宅、気軽に人に意見を聞いてみたいときはオフィスへでかけてみるというのが
何となく見えてきたイメージです。
これからも様々な情報をお届けしたいと思います。
会員様からのお声もお待ちしておりますので、ぜひ下のアンケートからご意見・ご感想をお寄せください。
ありがとうございました。