![]() |
![]()
コロナをきっかけに、働き方に関する常識が覆りました。これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか? ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、 提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください! |
今回は働き方と働く環境の情報発信基地、株式会社四日市事務機センター様 のライブオフィスをご紹介します。
このプロジェクトを先頭になって推進された、株式会社四日市事務機センター代表取締役 佐野智成様、セールスアシスタント 服部まどか様にインタビューしました。
(なお文中、四日市事務機センター様を 「YONJIM」様と表記しています)
また、コクヨ東海販売株式会社 営業本部長 浅沼純一、営業部 村高健司、設計部 三林史明、菊田知里も参加しました。(聞き手ACW事務局 伊藤、星野)
株式会社四日市事務機センター様は、三重県を代表する事務機サービス会社です。
経営理念は、「未来を笑顔に」
------------------------------------------------ <CONTENTS> --------------------------------------------------
【1】三重県で、最先端の情報発信基地をめざして
【2】社員の満足度が一気に高まりました
【3】ライブオフィスは、お客様にとって“学びの場”
【4】ライブオフィスが、地域の発展、社員の成長につながり続けます
【5】チームワークで更なる進化を
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
伊藤、星野:御社の経営スタイルの斬新さについては、常々お聞きしたいと思っていました。さて、今回はとてもユニークなライブオフィスを創られました。まずは、その背景と狙いを教えてください。
佐野:約6年前にコクヨさんのライブオフィスを見たのがきっかけでした。カフェや大型モニター、アットホームな雰囲気や自由な服装など働く場の多様性に驚かされました。
それまでは事務機とITを中心に事業を行ってきましたが、こんな世界があるんだと大きな刺激を受けました。早速いろんな会社140社以上に訪問し、オフィスを見せていただきました。
働き方も働く場ももっと自由でいいんだと、思い知らされました。50代の四角い頭が一気に丸くなり、30代に若返りました。ICTとリアルなオフィス環境の組合せがこれから伸びると確信しました。
三重県の人はわざわざ東京や名古屋に行って、新しいことを吸収しようとはしません。
そこで、ITとリアルなオフィス環境を融合した真の「ICT」を実現する拠点、「三重県に最先端の情報発信基地」を創ろうと決めました。
星野:実際のオフィスづくりはどのように進められましたか?
佐野:実は、ほとんど私一人で決めました。とにかくこれまで見てきたこと、感じたことをイメージしながら、目指してる思いを軸に実際のカタチに変えていきました。
できあがったオフィスを見て、社員はとても驚いたと思います。
星野:服部さんにお聞きします。出来上がったオフィスを見てどう思われましたか?また、働きやすさはいかがですか?
服部:斬新なオフィスでびっくりしました。働いてみるととても快適なオフィスです。従来は一日中同じ席で仕事をしていましたが、気分転換に場所を移動できるのがいいです。
またコロナ禍でWEB会議が増えました。そんなときも席を離れ、いろいろな場所を選べるので安心して、快適に仕事ができます。また、女性に優しいトイレや更衣室を整備していただきました。
星野:特にお気に入りの場所があれば、教えてください。
服部:社員に最も人気が高いのは、「和室」でくつを脱いで気分転換できるのが良く、いつも埋まっています。ガンダムのいる「ホビールーム」、「円卓の騎士ルーム」も人気です。
星野:プリズンルームはいかがですか?とてもユニークな場ですね?
佐野:最も気に入ってる場です。セミナールームに上がる階段下にあるのですが、何も無いと殺風景な空間を一気に刺激的な場に変えることができました。
星野:社員の皆様の満足度調査「はたナビPRO」をリノベーション前と後に実施していただきました。非常に満足度が上がっています。これについてはいかがですか?
佐野:本当にほっとしています。独断でリノベーションを進めましたが、社員の満足度が大幅にあがり、やってよかったと思います。ただ部門によっては満足度が下がってるところもあります。
これについては対策が必要と感じています。また、良いところは、これに満足せずもっともっと伸ばしてきたいと思います。
星野:ライブオフィスのお客様の反応や評価はいかがでしょうか?
佐野:お客様は300社以上来ていただいています。コロナ禍で人数など入場制限をさせていただいていますが、お客様によっては何度も来ていただいています。コースを変えて3回とか、経営者の方、社員の方、担当の方とかいう風に。
ライブオフィスは、「カメレオンオフィス」という名で、様々な視点でご案内できるようにしています。お客様のご要望に応じて8つのコースを用意しました。
決まったオフィスツアーでは無く、お客様の悩みに応じて対応します。従来の我々は売り込み型のスタイルでした。しかも「コストがこれだけ下がります」的な効率化提案が中心でした。
ライブオフィスからは、提案のスタイルが大きく変化しています。少しおこがましいですが、我々は「相談にのってくれる先生」のような存在です。
「おもてなし企業について知りたい」、「働き方を見直し、オフィスをリニューアルするには?」などなど、当社に「助けて」、「相談させて」と来られます。
お客様はライブオフィスに学びにこられます。ライブオフィスは、お客様にとって“学びの場” なのです。
星野:ライブオフィスにこれだけのソリューションを用意されているのは素晴らしいですね。どのようにして創られているのですか?
佐野:社員ががんばって創っています。「カメレオンオフィス」のコースは日々進化しないといけません。お客様の一歩先を行く必要があります。現在10コースの運営で11コース目の脱ハンコを作成中です。
社員が勉強しながら創っています。そのことが自らの成長につながっています。
三重県の市場や経済は、放っておくと縮小する。地域の皆さんに情報を提供し、もっともっと元気になってもらいたい。
地域が活性化しないと我々に未来は無い。これからも地域の発展に貢献していきたいと思います。
星野:最後になりますが、コクヨ東海販売のメンバーに一言いただけるとありがたいです。
佐野:本当によくやっていただいています。ライブオフィスづくりはもちろんですが、ライブオフィスに来場されたお客様の案件支援も当社メンバーと連携してやっていただいています。
早くも3事例ほど成功事例ができました。
村高さんは今までで最高の信頼できる営業マン、三林さんは画期的なデザインを描いてくれます。菊田さんは多くのお客様から評価いただいている人気者です。
浅沼さんはなくてはならない人、トラブルなども迅速に察知していち早く行動していただいています。背中を見せるとはこのことでしょうか。
更に当社とのチームワークを強化していきたいと考えています。
浅沼、村高、三林、菊田:佐野様のお考えは常に斬新で、しかも行動力があります。ついていくのが大変ですが、御社と仕事を一緒にさせていただくことはとても楽しいです。
これからも更に連携を強化させていただければと願っています。
伊藤、星野:まだまだお聞きしたいことが山のようにありますが、時間になってしまいました。
貴重なお話を聞かせていただき、本日はどうもありがとうございました。
佐野様は常にユーモアを交えながら、わかりやすく語っていただきました。それにしても(1)感性と吸収力、(2)それを自社の力に変える行動力と創造力、
(3)そしてビジョンを描き、わかりやすいメッセージを社内外に伝える発信力、そのどれもが優れた方だと感服してしまいました。
多くのお客様が、YONJIMさんを頼って相談に来られるのは、佐野様の熱い想いと、その想いを実現すべく日々努力されている服部さんはじめ社員の皆さんのお力があるからだと感じました。
あるお客様は東京や名古屋のライブオフィスを見たけど、「YONJIMさんが一番参考になった」と答えられたとのこと。当社も負けないように頑張らないと、と感じた次第です。
NNナビのバックナンバーはこちら