コロナをきっかけに、働き方に関する様々な常識が覆りました(3密NG、リモートワークの利点、オンライン活用のメリット…)。
これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか?
ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、
提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください!
第20回 オフィスの新たな音問題 2021/2/1
今回は、Withコロナ、ニューノーマル時代に生まれた新たなオフィスの音問題について、コクヨ霞が関オフィスの対策をご紹介
します。
なお、これらは、お客様への新しい働き方・新たな提案に向け、社員自らがICTツールを駆使しながらトライしていこうという取り組みから導入されたものです。
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■WEB会議の増加
在宅勤務の増加や、会社への訪問自粛など、働き方が大きく変化する中、圧倒的に増えているのが、WEB会議です。現在社内会議のほとんどはWEB会議という方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、お客様との商談や教育研修にもWEB会議が広く使われています。
WEB会議は気軽に行えるため、従来の会議以上に増えているという見方もあります。WEB会議はニューノーマル時代の働き方の一つとして、完全に定着しました。
■霞が関オフィスの対策
霞が関オフィスでは、NNナビ 第14回でご紹介した通り、WEB会議の施設を大幅に増強しました。
参加する際、オフィス側の参加者が1名の場合は、執務エリア内にあるブース席や自席、オープン空間のミーティングスペースを使用しています。
また、オフィス側の参加者が複数名の場合は、オープン空間のミーティングスペースで行うという運用にしています。
ブース席(オフィスから1人でWEB会議に参加する際に使用)
オープン空間のミーティングスペース(オフィスから複数名でWEB会議に参加する際に使用)※1名でも使用可
■新たな音問題の発生
ある日、オープン空間のミーティングスペースでWEB会議に参加した際、オフィス外から参加した社員より
「オフィス内の音がうるさくて発言内容がよく聞こえない」という意見が出ました。
他の社員にもヒアリングしたところ、オープン空間のミーティングスペースでWEB会議を実施した際、
オフィス内での話し声(電話や隣の席で行っているミーティングの音)をパソコン内蔵のスピーカーが拾ってしまい、
相手側には雑音として聞こえ、結果、発言内容が聞き取りにくいという事象が頻発していることが判明しました。
お客様や社外パートナーとのミーティングも多いので、発言内容が聞こえにくいというのは大問題です。
また周囲の声をひろってしまうことはセキュリティ上も問題があります。
更には、ついつい声が大きくなり、
オフィス内の周囲の社員への大迷惑にもつながります。
■音問題の解決策
WEB会議の「音問題」を解決するため、音響機器メーカーに相談し、実際に様々なツールを使ってみながら霞が関オフィスに合うWEB会議用マイクスピーカーの選定を行いました。
選定時は、「オープン空間のミーティングスペースでもストレスなくWEB会議が行える」という環境を実現するため、
第1の条件に「性能の良さ」、そして第2の条件に、幅広い世代の社員が使いこなせるよう「操作のわかりやすさ」をあげ、複数のスピーカーを試していきました。
結果、採用したのが、こちらです。
ヤマハ株式会社製(YVC-330)のマイクスピーカーです。
重そうに見えるかもしれませんが、薄型で軽量です。女性でも片手で持てるので、持ち運びも楽々です。
こんな感じでパソコンに簡単に接続して使用できます(BluetoothまたはUSBケーブルで接続)
詳細はこちら
■収音範囲制限機能
オープンスペースでWEB会議を行うのに最適です。『SoundCap』モードを使用すると、YVC-330から1m以上離れた音を大きく減衰して収音するため、
周囲の雑音を抑制して相手側に発話者の声を明瞭に届けることができます。
ワンタッチで『SoundCap』モードをON、OFF切り替えできます。
ビデオをご覧ください(約60秒)。実際の効果を確認いただけます。
■利用しやすく、管理しやすくするために
マイクスピーカーは、WEB会議の主な実施場所であるオープン空間のミーティングエリア前の収納庫に設置しました。ひと目でわかる利用ガイドも設置しました。
管理しやすいよう、「使用後に元の場所に戻す」 ことを自然と習慣化させるために、型抜きマットを使用して管理しています。
また、衛生管理のために消毒液と除菌シートを設置しています。
型抜きマットのため、必ず元に戻すことができる。利用ガイドと衛生用品も設置
後方は複数メンバーでWEBミーティングするオープンな空間
(周囲の音を拾いやすい場所であるため、このスピーカーの利用が効果的)
これらのツール導入後は、WEB会議に関するオフィスの音問題は改善に向かっています。ツールを導入するだけでなく、運用とセットで考えることがとても重要です。
また社員の意識改革も重要です。霞が関オフィスでは、周囲の社員に迷惑をかけないよう、音マナーポスターも掲示しています。皆さんも音マナーを意識し、適切な対策を実施してください。
マナー啓発のためポスターを掲示
「音マナーは周囲への思いやり」というメッセージを添え、心情に訴える作戦!
このようにオフィスの音問題は、ツールと運用で解決可能です。
ぜひ会員の皆様も、お客様の音問題解決に取り組まれてみてはいかがでしょうか。コクヨがサポートさせていただきます。
次回をお楽しみに。
これからも様々な情報をお届けしたいと思います。
会員様からのお声もお待ちしておりますので、ぜひ下のアンケートからご意見・ご感想をお寄せください。
ありがとうございました。