これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか？
ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、
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第23回 『はたナビPRO ニューノーマル版』から見えてきたこと 2021/3/15
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---------------------------------------------- 分析結果のサマリー -----------------------------------------------------
1. 4大テーマの中で、最も満足度が低いのは「ABW」
2. 8つの小テーマの中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「快適② ONを活かすためのOFFの取り入れ方」
3. 質問の中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「【38】リフレッシュしやすい場所がある」
4. 質問の中で、差（重要度―満足度）の上位10問は、「快適性」2問、「創造性」4問、「ABW」4問
5. 「あんしん・あんぜん」3つの小テーマの中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「防災」
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■対象データと分析方法について
・対象件数：2020年9月から2021年1月の期間において実施完了済みの49件を対象としました。
・分析対象データ：案件単位毎の各設問平均値データを基に分析しました。
・分析テーマ：「効率性」、「快適性」、「創造性」、「ABW」の4大テーマ、及び8つの小テーマで比較分析しました。
「あんしん・あんぜん」は、3つの小テーマで比較分析しました。
『NN版』では、新たに分析テーマとして、「ABW」、「あんしん・あんぜん」を追加いたしました。以下がその全体像です。
『はたナビPRO NN版』のテーマ一覧 ■4大テーマの中で、最も満足度が低いのは「ABW」
結果
最も満足度が低いのは「ABW」の45%でした。「快適性」と「創造性」がほぼ同じで49％、
最も満足度の高いのは「効率性」の58％となりました。また「ABW」はお客様によって最高値と最低値に大きな差がありました。
参考までに、『はたナビPRO従来版』（以下、従来版）の結果は、「快適性」と「創造性」がほぼ同じで51％と50%、
最も満足度の高いのは「効率性」の59％となっており、「快適性」「創造性」「効率性」の傾向は同じでした。
考察
「ABW」は、多くのお客様にとってスタートしたばかりで、手探り状態と思われます。まだまだ未充足な部分が多いので、 このような結果になったと思われます。「創造性」「快適性」の満足度が、「効率性」に比べ10ポイント程度低い傾向は、 『従来版』と変わらない状況です。
（『はたナビPRO NN版』の結果より）4大テーマ別 満足度の平均値・最高値・最低値 
参考（『はたナビPRO 従来版』の結果より）3大テーマ別 満足度の平均値・最高値・最低値
（～2021年1月末完了の563件が対象） ■8つの小テーマの中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「快適② ONを活かすためのOFFの取り入れ方」
（『はたナビPRO NN版』の結果より）8つの小テーマ別 差（重要度―満足度）の平均値
結果
最も差の平均値（重要度―満足度）（＝上図棒グラフ）が大きいのは、「快適② ONを活かすためのOFFの取り入れ方」でした。
以下、2位「創造① 個人の創造性を刺激する働き方」、3位「ABW 働く場所や時間を選べる働き方」となりました。
※「NN版」では、差（重要度―満足度）を未充足の大きさと捉え、上記のグラフ形式で結果を提示しています。
参考までに、『従来版』でも、1位、2位は同じく「快適②」、「創造①」でした。
元々「ABW」の内容が含まれるテーマは「快適③」でしたが、8位となっていました。
参考（『はたナビPRO 従来版』の結果より）8つの小テーマ別 差（重要度―満足度）の平均値
（～2021年1月末完了の563件が対象）
考察
「ABW」の満足度が低くなっており、差が大きくなっていることから、関心度の高さがわかります。
「快適② ON/OFF」、「創造① 個人の創造性」が上位に来ている傾向は変わらず、根強い課題であることがわかります。
満足度の高低差（最大3.0、最小2.1）と、重要度の高低差（最大4.2、最小3.7）を比較すると、満足度の高低差が明らかに大きいのがわかります。 満足度の低さと差（重要度―満足度）の大きさは、概ね相関関係にあります。
■質問の中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「【38】リフレッシュしやすい場所がある」
■質問の中で、差（重要度―満足度）の上位10問は、「快適性」2問、「創造性」4問、「ABW」4問
結果
最も差が大きい質問は「【38】オフィスの中にリフレッシュしやすい場所がある」でした。
続いて2位は「【33】リラックスしつつ考え事ができる環境がある」、
3位は「【13】社内承認や経理業務は、電子化が進められている（脱ハンコ化）」となりました。
最も差が大きい上位10問の内訳は、
「快適性」2問、「創造性」2問、「ABW」4問、「効率性」0問、となりました。
考察
下表でご覧のとおり、「ABW」、「創造性」に関する質問が上位を占めています。
また、1位の快適性の質問「【38】オフィスの中にリフレッシュしやすい場所がある」は、突出して差が大きいのがわかります。
気分転換できる場、在宅ワークのしやすさ、組織を超えたコミュニケーションに関する課題が上位を占めています。
まだまだオフィスの自席に縛られがちな働き方が多いのではないでしょうか。
（『はたナビPRO NN版』の結果より）質問別の差（重要度―満足度）の平均値 上位20問
（「あんしん・あんぜん」の質問を除く50問中）
■「あんしん・あんぜん」3つの小テーマの中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「防災」
結果
最も差が大きい小テーマは、「防災」でした。
2位、3位、「セキュリティ」、「感染拡大防止」はほぼ同じでした。
考察
「あんしん・あんぜん」はどのテーマも重要度は高いですが、「防災」の満足度が特に低い結果となりました。
質問別でも差の上位3問は、いずれも「防災」でした。会社とワーカーの間で防災に関する取組みの理解が、まだまだ不足している現状と思われます。
（『はたナビPRO NN版』の結果より）「あんしん・あんぜん」3つの小テーマ別 差（重要度―満足度）の平均値
（『はたナビPRO NN版』の結果より）質問別 差（重要度―満足度）の平均値 上位5問（「あんしん・あんぜん」の14問中）
＜参考資料1：質問別 高重要度ランキング＞
（『はたナビPRO NN版』の結果より）質問別 重要度の平均値 上位20問（「あんしん・あんぜん」の質問を除く50問中）
＜参考資料2：質問別 低満足度ランキング＞
（『はたナビPRO NN版』の結果より）質問別 満足度の平均値 下位20問（「あんしん・あんぜん」の質問を除く50問中）
＜参考資料3：質問文 一覧＞
文中のグラフに記載の質問は略文のため、実際の質問文を記載しました。
『はたナビPRO NN版』の質問とグラフ表記の質問文の対比表
これからも様々な情報をお届けしたいと思います。
会員様からのお声もお待ちしておりますので、ぜひ下のアンケートからご意見・ご感想をお寄せください。
ありがとうございました。
今回は、『はたナビPRO ニューノーマル版』（以下、NN版）の分析結果をサマリーで報告させていただきます。
2020年9月にリリースさせていただいてから、今年1月末時点での診断完了分で、約50件（49件）のエントリーをいただいており、
その後も日々ご依頼が増えている状況です。この場を借りて、御礼申し上げます。
1. 4大テーマの中で、最も満足度が低いのは「ABW」
2. 8つの小テーマの中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「快適② ONを活かすためのOFFの取り入れ方」
3. 質問の中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「【38】リフレッシュしやすい場所がある」
4. 質問の中で、差（重要度―満足度）の上位10問は、「快適性」2問、「創造性」4問、「ABW」4問
5. 「あんしん・あんぜん」3つの小テーマの中で、最も差（重要度―満足度）が大きいのは「防災」
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・分析対象データ：案件単位毎の各設問平均値データを基に分析しました。
・分析テーマ：「効率性」、「快適性」、「創造性」、「ABW」の4大テーマ、及び8つの小テーマで比較分析しました。
「あんしん・あんぜん」は、3つの小テーマで比較分析しました。
『NN版』では、新たに分析テーマとして、「ABW」、「あんしん・あんぜん」を追加いたしました。以下がその全体像です。
最も満足度が低いのは「ABW」の45%でした。「快適性」と「創造性」がほぼ同じで49％、
最も満足度の高いのは「効率性」の58％となりました。また「ABW」はお客様によって最高値と最低値に大きな差がありました。
参考までに、『はたナビPRO従来版』（以下、従来版）の結果は、「快適性」と「創造性」がほぼ同じで51％と50%、
最も満足度の高いのは「効率性」の59％となっており、「快適性」「創造性」「効率性」の傾向は同じでした。
「ABW」は、多くのお客様にとってスタートしたばかりで、手探り状態と思われます。まだまだ未充足な部分が多いので、 このような結果になったと思われます。「創造性」「快適性」の満足度が、「効率性」に比べ10ポイント程度低い傾向は、 『従来版』と変わらない状況です。
（～2021年1月末完了の563件が対象）
【あわせて読みたい】NNナビのABW関連バックナンバーはこちら
第4回 コロナ対策後に考える、人と人をつなぐオフィスづくりとは？
第9回 出社しなければならない「紙のための業務」の課題と解決策について
第13回 働く時間と場所を選ぶ時代～『ABW』の価値、オフィスの意味 を考える
最も差の平均値（重要度―満足度）（＝上図棒グラフ）が大きいのは、「快適② ONを活かすためのOFFの取り入れ方」でした。
以下、2位「創造① 個人の創造性を刺激する働き方」、3位「ABW 働く場所や時間を選べる働き方」となりました。
※「NN版」では、差（重要度―満足度）を未充足の大きさと捉え、上記のグラフ形式で結果を提示しています。
参考までに、『従来版』でも、1位、2位は同じく「快適②」、「創造①」でした。
元々「ABW」の内容が含まれるテーマは「快適③」でしたが、8位となっていました。
（～2021年1月末完了の563件が対象）
「ABW」の満足度が低くなっており、差が大きくなっていることから、関心度の高さがわかります。
「快適② ON/OFF」、「創造① 個人の創造性」が上位に来ている傾向は変わらず、根強い課題であることがわかります。
満足度の高低差（最大3.0、最小2.1）と、重要度の高低差（最大4.2、最小3.7）を比較すると、満足度の高低差が明らかに大きいのがわかります。 満足度の低さと差（重要度―満足度）の大きさは、概ね相関関係にあります。
最も差が大きい質問は「【38】オフィスの中にリフレッシュしやすい場所がある」でした。
続いて2位は「【33】リラックスしつつ考え事ができる環境がある」、
3位は「【13】社内承認や経理業務は、電子化が進められている（脱ハンコ化）」となりました。
最も差が大きい上位10問の内訳は、
「快適性」2問、「創造性」2問、「ABW」4問、「効率性」0問、となりました。
下表でご覧のとおり、「ABW」、「創造性」に関する質問が上位を占めています。
また、1位の快適性の質問「【38】オフィスの中にリフレッシュしやすい場所がある」は、突出して差が大きいのがわかります。
気分転換できる場、在宅ワークのしやすさ、組織を超えたコミュニケーションに関する課題が上位を占めています。
まだまだオフィスの自席に縛られがちな働き方が多いのではないでしょうか。
（「あんしん・あんぜん」の質問を除く50問中）
最も差が大きい小テーマは、「防災」でした。
2位、3位、「セキュリティ」、「感染拡大防止」はほぼ同じでした。
「あんしん・あんぜん」はどのテーマも重要度は高いですが、「防災」の満足度が特に低い結果となりました。
質問別でも差の上位3問は、いずれも「防災」でした。会社とワーカーの間で防災に関する取組みの理解が、まだまだ不足している現状と思われます。
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