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コロナをきっかけに、働き方に関する常識が覆りました。これから働き方は、オフィスは、いったいどこに向かうのでしょうか? ACWでは、そんな疑問に向き合い、ニューノーマル時代のよりよい働き方に関する考察、 提案、事例、ニュースをこちらの『NNナビ』にて配信していきます。是非ご覧ください! |
2020年6月1日、コロナ禍で急速に働き方が変化し始めた時期に、NNNavi.第一回を配信させていただきました。早一年が経過し、おかげ様で第30回を迎えることができました。
今回と次回(第31回)では、今までのNNNavi.の振り返りをさせていただきます。
今回<前編>のテーマは、「こうして働く環境の変化が始まった」
次回<後編>のテーマは、「NN時代、働く環境の変化を捉える」です。
------------------------------------------------ <CONTENTS> --------------------------------------------------
【1】オフィスはどうなっていくのか?
【2】コロナ禍で生れた働き方のキーワードとは?
【3】まずは出社できるためのWithコロナ対策
【4】働くスペースが見直されはじめた!
【5】会員様の行動は、より前向きに!
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2020年6月ごろから、ニュースなどでオフィスのことが刺激的に取り上げられるようになりました。「オフィスの解約ラッシュが進む」、「オフィス面積は半分に」、「オフィスはバーチャル空間に」、「○○島に本社機能を移転」などなど。
「さよならオフィス」という本まで出版されました。はたしてオフィスはどうなっていくのか? 先行きの見えない、悩ましい時期でした。
今、オフィスの価値を改めて問い直す時期にきています。働く環境全般に関するニーズは増々高まると期待しています。
コロナ禍で働き方に関する 「新たな基本方針(ガイドライン)」 をお客様各社が取り決めました。そこから新たなキーワードが生れました。
KWD1「出社率」:この時期から、「出社率」という言葉が当たり前のように使われるようになりました。例えば出社率〇〇%など、各社が状況に応じて目標を定めて運用しています。
コロナ後も、この運用を続ける会社は多いと思われます。
KWD2「フリーアドレス」:出社率減少の影響もあり、「フリーアドレス」が急速に普及し始めました。大型テーブルをシエアする従来型のフリーアドレスではなく、働く目的に応じて様々な場をシエアして利用する働き方が増えてきました。
また、事前に席を予約する「ホテリング」という考え方も現れました。
KWD3「リモート会議(オンライン・ミーティング)」:働き方で急増したのは、「リモート会議(オンライン・ミーティング)」です。
テレワークが急速に普及し、在宅だけでなくオフィスでも「リモート会議」が急増しました。ここで生まれた新たな 「音問題」 は対策が急務となりました。
これら3つのキーワードは、オフィスのカタチを決める上でとても重要な要件となっていきます。お客様がオフィスの見直しを検討されている際は、具体的にヒアリングすることが重要です。
働き方の最大のキーワードは「ABW」です。「ABW」は、一気に注目されるようになりました。「Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」の略で、
「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方のことです。ワーカーにとって、会社にとって、社会にとってのメリットが大きいですが、デメリットも認識しておく必要があります。
オフィスの中でも働く場を自由に選択できる働き方も含め、「ABW」の働き方はニューノーマル時代の主流となることでしょう。
各社が創意工夫して、様々な感染拡大防止対策をし始めました。NNNavi.では具体的な事例を複数回で取り上げました。ここでは、ほんの一部をご紹介します。
手作り感満載で、とてもよく工夫されたコクヨロジテムの事例です。現場主導のスピーディな対策に驚かされ、とても参考になりました。オフィスづくりとは、本来こうあるべきなのかと思いました。
「三密対策」が叫ばれ、様々な対策が必要となりました。コクヨマーケティング名古屋オフィスでは、わかりやすいサインを各所に設置することで、ルールの徹底をはかりました。 ルールを浸透させるためには、「見える化」が有効な手段となります。総務部門も出社率が減る中、オフィスのルールやサービスの 「見える化」 は、とても重要です。
レイアウトの見直しを、霞が関オフィスの事例でとりあげました。ここではディスタンスを確保するために通路巾を拡げたり、ミーティングブロックの見直し、床の貼り分けなどを紹介しました。 内装(インテリア)は単なる意匠では無く、機能を持つようになりました。霞が関オフィスでは数多くの機能性内装材を設置しています。インテリアを機能で提案することで、付加価値の高い提案が行えます。
運用ルールの見直しを、霞が関オフィスの事例でとりあげました。会議室の利用ルール(人数や目的)、入室時のルールなどです。従業員出入口は6か所あつたものを入口、出口各3か所に仕分けました。
3か所の入口に下図のようなスポットを設け、消毒や、体温管理、除菌シートなど利用を徹底するようにしました。これは、社員一人一人へのルールの徹底と、総務部門など管理者の業務効率化をめざしたものです。
今後、オフィスの働き方を支援するサービスは、「ルールがわかりやすいこと」、「管理運用の手間が削減できること」、「サービスの質は落とさない(むしろ上げる)」が大きなポイントとなります。
こちらは 「サプライドック」 や 「防災見える化」 など後編で具体的にご案内します。
「リモート会議(オンライン・ミーティング)」の場が、オフィス内でも求められるようになりました。音漏れなど騒音が周囲のワーカーだけで無く、リモート会議の相手先へも影響を与えるからです。
様々なブースとその運用方法をご紹介しました。
場だけでなく、場(空間のしつらえ)×ツール(家具や機器)×運用(それぞれの利用目的や予約方法)をセットで提案することで、お客様満足度の高い提案が行えます。
「リモート会議(オンライン・ミーティング)」の音対策は、オープンな環境でも求められます。オフィス内の周囲の音をできるだけ遮ることで、リモート会議の相手は快適で聞きやすくなります。
こちらも大きな声を出す必要が無くなり、オフィスの周囲のメンバーへの迷惑もかかりません。この回ではわかりやすくお伝えするため、マイクスピーカーの実証実験を行いました。
このように課題に対し、自ら解決策の実証体験することは、提案訴求力が飛躍的に向上します。まずは『自ら体験、体感する』ことをお勧めします。
「出社率の減少」 ➡ 「フリーアドレスの導入」、その結果、需要が増えたのは、個人ロッカーです。一言で個人ロッカーといっても何が違うの?そんな疑問にお答えするため、開発者にインタビューしました。
見えてきたのは徹底した収納物と、スペースのこだわりでした。
これからは働き方と働く環境を提案して売る時代です。働き方の変化と運用管理のし易さ、更にはスペースの制約やコストに応じて、収納物や収納量、鍵のタイプなど個人ロッカーのタイプが決まります。
そのような視点で家具などツールを提案しましょう。
第15回から18回は、会員様のインタビュー記事を紹介させていただきました。インタビューにご対応いただきました皆様、コロナ禍の中、本当にありがとうございました。感謝しております。
特に印象に残ったお言葉をここでは、抜粋版にて紹介させていただきます。(※インタビューは、2020年10月から11月に実施しました)
共通していえる事は、コロナ禍という逆風を、むしろ前向きに捉え、行動されているアグレッシブな姿でした。
『本当に、今までなかった方法での仕事の仕方や体制になり、逆に幅が広がりチャンスが余計に増えたと思います。
顧客の要望に応える中、実は我々自身が大きく成長することができました。』(株式会社明光堂 松本様)
『日々お客様と会話し、悩みや課題を聞いています。「はたナビクイック」はすごく役にたっています。この日々の活動が今につながっています。』(株式会社明光堂 濱詰様)
『民間市場は、今後に向けてどうすべきか、働き方の見直しも検討しています。自社も課題を把握(はたナビPRO)、解決策を皆で考え、実践することでお客様への提案も可能になります』
(株式会社ドテヤマビジネス都田様)
『働き方や働く環境の見直しについては、これからもニーズは増えると予測しています。お客様の課題を解決し、働きやすい環境に投資いただけるよう、『ワーク・イノベーション』を
実現支援し推進したいと考えています。』(株式会社オカモトヤ 塩田様)
『常に動く「行け行けどんどん」です。また、『いい会社をつくりましょう』 という方針はぶれずに続けています。』(株式会社上田屋 長谷川様)
『あらゆる面で『地域No.1』になることです。サービス、提案コンテンツ、数字面、お客様のニーズに対し期待を超える提案ができること、そして最初に声がかかる会社を目指したいです。』(
株式会社上田屋 久保様)
これからも会員様の声を是非、お聞かせください。
改めてNNNavi.を読み返すと同時に、この1年を振り返る良いきっかけになりました。この業界においては、とてつもない大きな変化だと思いますし、変化はしばらく続くと思われます。
ニューノーマル時代は、大きなチャンスです。この変化を前向きに捉え、チャレンジすることで、成長し、大きな成果が得られるのではないでしょうか。
次回<後編>のテーマは、「NN時代、働く環境の変化を捉える」です。お楽しみに。
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